『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2016年11月27日日曜日

最後は北京(笑)

一面雪景色の北京におります。
これを書いている時に、
ちょうど良元小での練習を終えたころでしょう。
午後もガンバリなはれ!

5日間で3試合と慌ただしい旅行でしたが、
楽しくも有意義な「ぶらり旅」でした。

ついつい興奮してしまったので、
長文ばかり失礼いたしました。

自分の備忘録のために、
まとめを。

■キック
圧倒的にキックの技術が高いです。
GKの低くて地を這うような正確なキック、
リンガードの4点目のシュート、
イブラのボレー、ポグバのワンステップからのミドル・・・

キックの種類、精度、強さ、ワンタッチ、ワンステップなど、
Jリーグ、日本代表とは比べ物にならないレベルです。

世界に追いつくための工夫をするのか?
その差を埋めるようなサッカーを指向するのか?

FC今治の岡田さんのように、
ある種の判断をすべきだと考えました。

■ターン
上手いなぁと感じたり、
観客から大きな拍手を受けていたのは、
「ボールを奪われないプレー」でした。

そのなかで一番使われていたのは「ターン」

タイミングよく、速いターンは、
ボールキープに有効に働いていました。

インサイドターン、アウトサイドターン、足裏でのターン、
速く連続でできていました。

■ドリブル
パリのルーカス、マンUのムヒタリアンなど、
「水が流れるようなドリブル」が印象的でした。

派手なフェイントはなく、
流れるように突破し、
それでいて周りが見えている。。。

ジックリ研究したいところです。。。

■身体の使い方
ポグバ、サンチェス、マテュイディなど、
「しなやかで強い選手」が目立ちました。
身体の入れる習慣だけでなく、
しなやかに動く身体のトレーニングが必要ですな。

■クラブ
ョップではユニフォーム以外にもニットやコート、
Xmas商品も売っていました。

モデルは全て選手(笑)





↑エジル



↑セールのチラシになってます(笑)



↑アーセナル関係ないやん(笑)

シティではこんなキャンペーンが、
トップチーム、女子チームのメンバーが2つに分かれて雪合戦!
レフリーはペップ!
チームのユニフォームはサンタらしい服。



そのユニフォームが売っています(笑)


↓ペップもチラシに。(欲しくなる)


女子選手による女性用ユニ。

川崎フロンターレなどを除いて、
Jリーグではまだまだ選手を使い切れていない感じがしました。


■メディア
そもそも英語は苦手ですが、積極的に新聞を見ておりました。
まぁ選手・監督に厳しいこと(笑)
レスターの岡崎選手でも、全体的には高評価ですが、
新聞によっては別の選手(ドリンク・ウォーター選手など)を高評価していました。
選手をスター化するだけでない姿勢は必要ですね。
(いつもの話ですが)

オフシーズンや決勝以外のクラブワールドカップでのビッグクラブの日本でのゲームは、
そんなに本気ではないことが分かりました。

それを前提に講評すべきですね。



■サポーター
マンUのように「チームの価値」をチーム、選手、サポーター、メディアが共有すると、
スタジアムが劇場のように楽しく非日常の空間になっていました。

どんなサッカーを指向するのか?
どんなポリシーを持ったチームなのか?
そんな価値観が共有されているか?

Jクラブだけでなく、少年サッカーにも生かせそうです。


最後に。
レスター戦では岡崎選手が初スタメン、初シュート、初ゴールでした。
宝塚出身の選手がCLのアンセムを聞いて、活躍することなんて、
想像もできなかったのですが、彼は目の前で見せてくれました。

それは、
多目的や花屋敷のグランドが、
チャンピオンズリーグの舞台と、
間違いなく繋がっているということ。

自分が関わった選手が、
CLのアンセムをバックにピッチに立っている姿を見るだけで、
ドキドキどころか、どれだけ胸が一杯になることでしょう。。。

選手としてだけでなく、

指導者やトレーナー、マーケティング、法律など、
あらゆる角度から「世界のサッカー」に関われることができると思います。

選手・コーチ、一体となって、
「おもいっきりサッカーが好き」になって、
本気で目指していけるようにしたいですね。

そんなことを感じました。


そのためにもチョクチョク観に行くことにしました(笑)
ホンマに「ぶらり」と行けるように、ガンバリやす。


そのためにも焼き鳥屋に行く回数を減らそうと思うコーチより。





2016年11月26日土曜日

そしてマンチェスターへ。


イングランド4日目。
ロンドンから電車に乗って2時間。
マンチェスターへ移動します。
(「世界の車窓から」みたいになっていますが)


マンチェスター、綺麗な街です。
新しさと伝統がバランスよく融合して、
ゴミも少なく、清潔感があります。

まずは路面電車に乗って、
マンチェスター・シティのホーム、
エティハド・スタジアムへ。

この日、試合はありませんでしたが、
スタジアムの周りをグルグル回り、
ショップを見て周りました。


ショップの壁にはペップの写真も。



隣にはアカデミーや女子チームの練習グランドがありました。
天然芝2面くらいでしょうか?
練習の準備がおこなわれていました。


練習場の横には、女子チームとアカデミー専用のスタジアムが!
トップチームのスタジアムとは別に、
7000人収容のアカデミー専用スタジアムを持っているとのこと。
(警備のオッサン情報ですが(笑))


ヴィッセル神戸がノエビアとは別に、
ユース、ジュニアユースの試合用のスタジアムを
持っているようなもんです。。。
欧州のビッグクラブとの差を見せつけられた感がしました。
(バルセロナのスポンサーになる前にこんなことしてほしい)




その後はオールド・トラフォードへ。


ヨーロッパリーグ グループリーグ

マンチェスターU vs フェイエノールト

を観戦。

スタジアム周辺には、
たくさんのサポーターと、
同じくらいの警察官(笑)

大きな声でチャントを歌う、
フェイエノールトサポーターを、
数十人の警官が囲みながら、
スタジアムに入っていきます。
周りには馬に乗った警官もいます。
(気をつけないと馬糞を踏んじゃいます)

ワタシもスタジアムまで数度に渡ってボディチェック。

スタジアム正面を見守る3人の銅像をはじめ、
壁面にはマンUのレジェンド達が称えられ、
飛行機事故で亡くなった選手達が追悼されています。
マンチェスターの街並み同様、
スタジアムも新しさと伝統が融合しています。





更に厳しいボディチェックを受けて中へ。

エミレーツより美味いホットドックを食べていると、
totoのようなコーナーがありました。

コレがマニアック(笑)
勝敗だけでなく、スコアとファーストゴールの選手の組み合わせ、
最初のゴールが決まる時間帯、
最初と最後のゴールを決める選手の組み合わせ、
前半の勝敗とフルタイムの勝敗を両方当てるとか、
細かい設定と倍率が決められています(笑)

例えばDFのブリントが先制ゴールを決めて、
2−0で勝つと90倍・・・てな感じです。

倍率が変化することがないので、
下手をすると胴元が損する可能性がありそうです。
倍率決めるの大変やな・・・。
コレ決めてる人に会って話聞いてみたい(笑)




そんなこんなでアップが始まります。
コーナーフラッグのところから、選手が登場すると、
大きな音楽と大歓声が。

アップは最前席で見学。
以前から観てみたかったのですが、こんな感じです。


写真ではわかりにくいですが、
座席の位置がグランドより低く、
座ると選手の膝くらいの目線の高さです。


座席からグランドが土手のように上がっている感じです。



サイドバックのルーク・ショーのアップ↑
(キックが巧すぎ)

日本ではなかなかない目線ですが、
こんなんで試合内容わかるんかいな・・・というくらいユニーク。
見たことのない迫力です。
(ワタシの席はココではなかったんですが)


この試合を落とすとグループリーグ敗退の可能性が高まるマンUが、
本気でフェイエノールトに襲いかかります。

前線ではイブラヒモビッチが信じられない高さのボールを、
軽々とトラップしてからのオーバーヘッド、
ポグバのワンステップでのミドルシュート、
中盤でルーニー、マタ、ムヒタリアン(巧かった!)が躍動し、
テクニカルエリアではモウリーニョ監督が映画俳優のように、
観客を意識したパフォーマンスを見せます。

やや年齢層の高い大人なサポーター達も、
ちょっとした、いいプレーに揃って大きな拍手をし、
シュートのタイミングには「shoooot!」と大きな声を出し、
クロスのタイミングまで要求し(笑)、
タイミングよく野太い声で歌って選手を後押しします。

それはサッカーを観るというより、
劇場に来ているような感覚。

これまで味わったことのないほどの、
サッカー観戦を超えたテーマパークのような非日常空間の楽しさに、
こりゃ人気でるわな・・・と感動したのでした。


試合終了直前に一気に警備員が増えます。
終わると写真を撮っていても「さっさと出ろ」と言われます(笑)

ホテルそばのパブでビールをいただきます。
既に試合内容を論じる番組が始まっています(笑)。
今週末のプレミアリーグのプレビューも。

サッカーが浸みついた街。
こんなとこ、住みたいわぁ〜。

体験したことのない素晴らしいゲームでございました。

ダイジェストはコチラ。

ロングダイジェストはコチラ。
(オレしか見ないですが)

面白すぎてしばらくポォ〜としていたコーチより。



2016年11月25日金曜日

つぎはロンドンで。

イングランド3日目。
レスターからロンドンに戻ります。

駅で新聞を買います。
前日の岡崎選手の活躍が紙面を飾っています。

中心部から北部へ名物の2階建てバスで移動。
(そんなに珍しいものでもなく、街中走っています)



北部の町、アーセナルに向かいます。
目指すはエミレーツ・スタジアム。


























チャンピオンズリーグ グループステージ

アーセナル vs パリ

を観戦。


まずはスタジアムにある巨大ショップにお邪魔します。
ユニフォームやマフラー、帽子などはもちろん、
大人用コートやニットなど、
思わず欲しくなるグッズが一杯です。

試着室のドアの取手もこんな感じ。



試着室は人工芝になっていて、
壁はスタジアムにようになっています。
入ると歓声が聞こえます。
スタジアムのピッチに入ったよう!


ショップを堪能しながら、何も買わずに外へ。

警備はレスター以上に厳しい。。。
ショップに入るのにボディチェック。
スタジアムに入るのもボディチェック。
周辺には警察官の乗る大きな馬(驚)




普通はお酒も売っているようですが、
CLということで、
スタジアム内では売っていませんでした。

そしてスタジアムへ。


この日はゴールのすぐ後ろの席。
(アップの時はゴールを2つ並べて置いています)

迫力はありながら、
タテから見る試合は、
なかなか慣れません。




試合はパリがカバーニのシュートで先制、
前半終了間際にアーセナルがPKで同点。

後半オウンゴールで逆転するも、
終盤にパリが同点に追いついてドローで終了。

サイドから崩すパリ。
中央にこだわるアーセナル。
両チームともこだわりを持って崩そうとするゲームは、
見応えがありました。


ゴール前でのカバーニ選手の動き。
ゴール裏で観ていたワタシでも、
「そんなところにいたか!?」と思ってしまうほど、
いきなり飛び出してきます。

直線的にゴール前に飛び込んでくるのではなく、
数回のフェイクの動きを、
タテだけでなく、ヨコの動きも入れながら、
最終的にボールに合わせてきます。

それを90分間続けるので、
相手のディフェンダーもたまりません。

彼のアップもジックリ観てたのですが、
キックのポイントがほぼ身体の真下。
蹴りにくい感じもなく、それで強いキックを蹴っていました。



パリの7番ルーカス選手のドリブルも印象的。
派手なフェイントはないのですが、
縦にスルスルスルっと水が流れるように、
相手を抜いていきます。

スローで観てみてみると、
ドリブル練習のヒントになりそうです。


先制点のクロスを入れたマテュイディ選手の動き、
キックの精度、ディフェンスもよかったです。

アーセナルはトップのジルー選手にボールが収まると、
中央からでもワンタッチパスの連続で崩してきます。
彼になかなかボールが入らなかったので、
リズムを創れない感じでした。



アーセナル・サポーターに囲まれていたせいでしょうか?
レスターに比べると、
異常に声がデカイし、審判にも文句いいまくり(笑)
ファール認めても「カード出せ!」と更に文句を言うところ、
ワタシと似ていました(笑)


終了間際に同点に追いつかれたアーセナルサポーターの
罵声が飛び交う夜の街を歩きながら、
考えさせられることが多かったゲームでした。


ハイライトはコチラ


昨日のホテルのお風呂は水しか出てこず、
この日のホテルは熱湯しか出てこず、
創意工夫を問われてばかりのコーチより。


2016年11月24日木曜日

まずはレスターへ。


ぶらりイングランドの旅。

まずはレスターへ。
チャンピオンズリーグ グループステージ第5節。

レスター vs ブルージュ

を観戦。

ロンドンから電車で1時間ほど。
宝塚より少し大きな町、レスターは思ったより都会でした。

スタジアムには大きなクリスマスツリーが。

スタジアムがクラブの持ち物なので、
装飾もかなり自由で雰囲気があります。











セキュリティは厳しく、
入り口は人一人ようやく入れる小ささ。
















コレ、ウソみたいですけど、お客さんの入り口です(笑)


ピッチは近く、
観客席の角度は吹田よりも少し緩やかです。
ビジョンも小さく控えめ。











試合の方はスタメンした岡崎選手が、
開始5分でCL 初シュート 初ゴール!

やや押されていた序盤で、
ファーストチャンスの難しいクロスを、
見事に左足で合わせた素晴らしいゴールでした。

前半は完全にレスターペース。
タテとヨコのポジションチェンジを繰り返しながらも、
ちょうどいい距離感でパスを回すので、
ブルージュも掴みきれません。

前半終盤にブリュージュも押し込んできます。
カウンターに急ぐレスターに、
ラニエリがベンチから「抑えろ!」という指示。
2−0でハーフタイムを迎えます。


後半相手も押し込みます。
中盤より前の運動量がやや落ちたレスター。

そのせいか、
CBの2人が前に出てくることが増えてきます。

そこでダブルで交代。
役割が曖昧な状態が続きます。
全体的に中央に集まってくるので、
ブルージュはサイドからカウンターを仕掛け、
CBがついていけないシーンが増えます。

そして失点。
ブルージュ11番のイスキエルド選手のシュート巧かったです。
コロンビアの24歳らしいですが、
ブルージュでは試合を通して目立っていました。

レスター逃げ切りましたが、
CBの2人には不安が残りましたし、
バーディ、岡崎の2トップは機能していたので、
リーグ戦でも使うかもしれませんね。

後半ブルージュで交代出場した7番の選手。
レスターの巨漢 モーガン選手が小さく見えるほどデカイ!
足元も悪くありません。
調べると19歳のブラジル人のウェズレー選手。
ブラジル、いろんな人がでてきますね。

スタジアムの雰囲気は日本とは全く違います。
ワタシに合っていてサイコー!でした。

こんな感じのイングランド2日目でした。

ハイライトはコチラ。

こんなところでサッカー観続けたいなぁ〜コーチより。

2016年11月23日水曜日

チームの存在意義

お久しぶりでございます。

市内大会から翌日の交流試合のこと、
書いててはいるものの、
あ〜でもない、こ〜でもないと、
考え過ぎている間に、仕事が忙しくなっておりました。
(今更アップしてもな・・・ちょっと考えます)

先週は福岡に行っておりました。
アジアで初めて開催される「アメリカズカップ ワールドシリーズ」



「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ ワールドシリーズ」というだけあって、
超お金持ちのスポーツ。(冒頭に少し出てきたアメリカズカップはヴィトンの特製ケースに入れられています)

お金に糸目をつけずに、最新の技術を投入し、
国の威信を掛けて競い合う、世界最高峰のヨットレースです。

風の数倍のスピードが出たり、
飛行機の理論を使って、ヨット自体が浮いたりと、
ワタシのヨットのイメージを完全に覆してくれました。

そんななか、
前回チャンピオンズチーム「オラクルチーム USA」のスキッパー、
(キャプテンみたいなもんやね)
ジミー・スピットヒル選手が語っていた勝利に最も重要な要素は「チーム」

どんなに最新鋭でも、結局は風で動くヨットのおいては、
「チームワーク」が単に大事というのではなく、
「チームという存在こそが個人の強さを作り出す」ということのようです。

勝利を目指して協力することが、
個人の成長を引き出す。

チームのなかでの存在感ではなく、
チームの存在を高めるために、
個人が努力していく。

最近の3年生チームに、
一番求めていたところだったので、
世界チャンピオンのキャプテンの言葉は、
心に響きました。

ヨットレースから戻ってきたのが日曜日。
翌日の早朝に、ヨーロッパに向かいました。

出張でもなく、家族旅行でもなく、
ワガママなオッサンの、

「サッカー観戦ぶらりひとり旅」

でございました。

そんなこんなで、
昨日はチャンピオンズリーグを観てまいりました。

その話はまた今度。


リュック一つでの貧乏旅行は
40代にはなかなか新鮮でいいコーチより。